高橋名人メモリアル | ||
名人という職業
昔、将棋以外にも名人という職業が存在した。
その代表格と言えるのが16連射でお馴染みのハドソンの
高橋名人。
その他には、ゲームタイトルで名を残しているバンダイの
橋本名人。
そして高橋名人の好敵手として有名な、某雑誌社の
毛利名人などが挙げられる。
実は当時、彼ら以外にも、ナムコの 河野名人、テクモの 辻名人、 コナミの 尾花名人、カルチャーブレインの 菅野名人、ジャレコの 菊地名人、 DECOの 中本名人、タイトーの 服部名人など・・・メーカーに 必ず1人は名人が存在した。 では、なぜ、こんなに名人がたくさんいたかというと、 当時のゲームはアクションやシューティングが主流で、 どちらかというと 「技」や 「得点」が重要視されていたからだ。 しかし、ファミコン中期以降、ゲームの主流がRPGや、 シミュレーションに変わっていくのつれ、名人は 姿を消した・・・と言っても、彼らはもともと単なる社員なので、 無職になったワケではないが・・・ |
そして次に興味深いのは、この中で高橋名人がファミコンゲームを 「アドベンチャー型」 「パズル型」 「リアルタイム型」 の3つに分けて説明しているところだ。 ご存知のように現在のゲームはこの3つで分けるのは不可能だ。 しかし当時はこれで充分説明ができた。(少なくともハドソンのソフトは) じゃあ今から、名人の言葉を借りてカンタンに説明しよう。 | ||
アドベンチャー型 | パズル型 | リアルタイム型 |
このタイプはさらに、
「パワーアップ型」と、
「広大なマップ型」の2つに
分けることができる。「パワーアップ型」の代表が
「ボンバーマン」、
「ハットリ君」。
アイテムを取ってドンドンとマイキャラをパワーアップさせて行く。
ハットリ君の場合は自分で使うアイテムを選ばなくてはならない。
「広大なマップ型」の代表が 「チャレンジャー」 「バンゲリングベイ」というワケだ。 とくにチャレンジャーのようなゲームの場合、自分でマッピングして、 自分だけの最短コースを見つけることが大切だ。 |
「パズル型」
は、そのまんまパズルゲームのことである。
代表的なゲームに 「ナッツ&ミルク」 「ロードランナー」 「チャンピオンシップ・ロードランナー」 「バイナリィランド」 などがある。こう言うゲームはとにかく腰をしえてジックリ考える 必要がある。時にはポーズボタンを押して画面を止めてから、 ゆっくり考えるのもいいだろう。 とくに 「ロードランナー」 の奥の深さには改めて感動した。 時間差掘りの絶妙なタイミングは、芸術の領域だ。 久々にまた、エディットしたくなった。 |
最後の「リアルタイム型」は一番聞きなれない言葉だと思うけど、
これは要するに「スターフォース」や
「スターソルジャー」
などのシューティングゲームのことだ。たぶん強制スクロールするゲームの
「リアルタイム型」
と呼んでいたのだと思う。
シューティングと言えば、忘れてはならないのが、 ハドソンの黄色いジョイスティック だ。これにはちゃんと正しい持ち方がある。スティックは握らず、 軽くつまむ程度。 連射は大雑把にやらず、 細かく刻むようにやる。 そうすると、きっと上手く行くハズだ。 |
ファミコン体操 | |
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「忍者ハットリ君ビデオ必勝法」に出てきた
「ファミコン体操」なるものを紹介しよう。 なんでもこの体操を行えば指が鍛えられて 名人のような連射が可能になるとかならないとか・・・ 左のオロチ作GIFアニメを見てくれ。 ファミコン体操(mp3)を聴きながら、 リズムに合わせてやってみよう! |
高橋名人って… | ||
高橋名人は当時、小学生だった僕たちにとって「正義」だった。
名人は攻略本を嫌った。「とにかく自分の力で切り開け!」と言っていた。 名人は裏ワザを嫌った。「正々堂々とゲームをしろ!」と言っていた。 名人は持久戦を嫌った。「ファミコンは1日1時間!」と言っていた。 どうだろう、この偽善っぽさ。まさしくアニメなどに出てくる 典型的な「正義の味方」ではないか。彼は現実で、それを演じ、 また見事にハマッていたのだ。でも彼のファミコンに対する愛情は、 決して作られたものではなかったし、彼がTVゲーム界に残した功績は、 あまりにも大きい。 高橋名人は当時、「おはスタ」に出てたり、漫画や映画になったり、歌手デビューしたりしていた。 なによりも、そうやってメディアの進出することによって、単なる家庭用ゲーム機だった ファミコンを、「文化」にしてしまった人間の1人なのだ。 (最近、TVで見たけど頭がハゲてた) | ||
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超名言! 「ファミコンは1日1時間!」(mp3) |
名人の音! 「これが16連射の音だ!」(mp3) |
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