本体もの

四角ボタン初期ファミコン
任天堂/1983


パッケージ横の写真は
丸ボタン版の箱とは違う。
ウワサでは存在しない
ソフトが写っているとか
いないとか・・・
 周辺機器のコーナーではあるけどとりあえず本体関係は押さえておきたいということで挨拶がわりに紹介するぞ。 これは旧ファミコンあるいは、赤白ファミコンの初期バージョンで、ボタンがなんと四角いゴムでできているのだ。
 でも四角いとなんとなく押しにくいし、ゴムだからすぐに痛んじゃうし、何よりもたまにボタンが 引っ掛かって戻ってこなくなったりしたため(普通の状態でも戻ってくるのが遅い) すぐにプラスチックの丸いやつになっちゃったのだ。その寿命はあまりにも短かった。 だからこいつの存在は当時マニアか、よっぽどファミコンを早く手に入れた金持ちのお坊ちゃんくらいしか知らなかった。
 そんな事情もあってこいつは非常に希少価値の高いものとされている。新品のデットストックでも出てきた日には もう、ちょっとしたお祭り騒ぎである。ファミコン神社ってのが存在するならご神体として奉納してもいいぐらいだ。 (ごめん言い過ぎた)
 上のコントローラの写真をクリックしてもらえば、四角くてゴムっぽいってのが良くわかります。

ツインファミコン
シャープ/1986

 これはディスクシステムが出た頃、ディスクをやるたびにいちいちディスクシステムをファミコンに取り付けるのは、 めんどうだって人が考えた画期的なマシーンだった。ファミコンとディスクシステムの夢の融合である。
 ただしこのマシーン、普通にファミコンとディスクシステムを定価で買った合計の値段より、 実はちょっと高かったので当時はいわゆる贅沢品であった。 しかもディスクドライブのゴムが伸びてしまったときの修理代が、普通のディスクシステムの4倍ぐらいした! なんだこのヤクザなマシーンは。
 でもそれだからこそ当時の僕たち貧乏人にとっては夢のマシーンだったのだ。車でいえばフェラーリだ。 色は赤と黒があり、それぞれ連射機能がデフォルトで付いてるやつがあるなど、意外とバリエーションは豊富なのだ。

NEWファミコン
任天堂/1993


誰かがコーヒーをこぼした跡があってすみません・・・
 鳴り物入りで誕生したスーパーファミコンが、もはや老いぼれとなったファミコンを駆逐していた頃、 救世主のごとく突然あられたマシーン。それがこのニューファミコンである。
 どこが救世主なのかというと、ビデオ端子(AV端子)使用になったのでわずらわしいRF接続が解消されるわ、 コントローラも人間工学的な丸い形状になるわで、ものすごい使い勝手が良いのだ。(現に僕も普段はこいつを愛用している) しかも定価は約半額だ。言うことないだろう。
 ただし唯一のウィークポイントはマイク機能がなくなったところか。 それによってマイクが必要なソフトの攻略に支障をきたすのである。下手したらプレイ不能ということもある。 (マイクの代わりになるコマンドが存在するという噂もあるが)
 で、当時こいつはAVファミコンとも呼ばれていたのもだから、中学生だった僕らは いつもニヤニヤしながらその名前を言っていたことを憶えている。今ならそれがどうしたって感じですよね。 ああ恥ずかしい!

ファミコンタイトラー
シャープ/1989/2/21

コントローラは
ツインファミコンと同じ

ファミコンでもっとも
画を美しく楽しむ方法で
有名なS端子の接続部
(左)でございま〜す

電源の本体に差し込む部分
なんか珍しい形状してる
 シャープが出した謎のファミコン亜種。別名編集ファミコンとも呼ばれるこのマシーンはなんと定価43000円。 ただしタイトラーという名前よろしく編集できるのはタイトルのみ。 ようは自作ビデオに自作のタイトルを入れることができると。それだけのマシーンである。
 タイトラーの機能はスイッチを切り替えることで使用できる。 でもなぜそれがファミコンと合体しなければならなかったのかは理解に苦しむところだ。 だってディスクならともかく両者は純粋に、ぜんぜん別の機械じゃん!
 でも良いところがひとつもないって訳じゃない。こいつはファミコンハードとして 唯一、S端子接続ができるハードなのだ。 当然それに対応したテレビも必要となるが、RF接続はもちろん、AV端子接続よりもさらゲーム画面が綺麗になるということで、 現在(2007年)でもS端子接続ができるよう改造されたファミコン本体が マニアの間で高額で取引されているという話だ。
 さて一方タイトラーとしての機能だが、あらかじめ内臓されたタイトルパターンが75種類あったり、もちろん自分でも作れたりするが、まあ所詮は大昔のマシーンである。でもひとつだけ画期的というか特筆すべき機能がある。それは文字入力に関することだ。
 タイトルを自作する場合、文字を入力しなければならないのだが、このマシーンにはキーボードが付いてないのだ。 ではいったいどうやって文字を入力するのか。 その方法とはなんと文字入力部(写真右下)に専用ペンでもって自分で文字を書くという方法なのだ!
 それがどうしたと思ったあなたは、パソコンでいうタブレット機能を想像したと思うが ちょっと違うのだ。 ファミコンタイトラーの場合、あなたが文字入力部にどんな文字を書いたのか認識して、 決められたフォントで画面に出力するのである。
 つまりタブレットみたいに書いた文字がそのままの筆跡で画面に出力されるわけではないのだ。 どうだ、逆にまどろっこしいだろ!
 さて、このファミコンタイトラーはちょっとしたファミコン好きくらいでは存在自体を知らないくらい マニアックなファミコン亜種であるため、滅多に市場には出回らない。 箱や説明書がなくてもけっこうな額で取引されているようだ。

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