初期もの

ロボット
任天堂/1985
↑ よく見ると手の部分だけはブロックセットの
  ものが装着されてるので要注意である!


 ファミコンで命令すると画面から電波みたいのが出て、ロボットを動かすという周辺機器。 なんか発想がすごいと思っちゃうんだけど、それは僕が思ってるゲームという概念を越えてるからだと思う。
 つまりゲームというよりは玩具というべき代物なのかもしれないということだ。 非常に視覚的で、リアルな物を動かし、それを見て楽しむというような周辺機器は後にも先にも、 ファミコンには存在しないし、SFCやPS2でも聞いたことない。
 1983年といえばファミコンが発売された最初の年だ。 そんな将来の家庭用ゲーム機のヴィジョンがまだ漠然としていた時代に、 こういった可能性が形になった。ロボットが動く、それだけで楽しかった。 そんな時代である。
 でも今でも子供に見せると喜ばれたりするぞ。ぎこちない動きが憎めないよね。 こうなったらこいつは家庭用癒し系ロボットの元祖ということにしておこう。

ブロックセット
任天堂/1983

 これはロボットの周りに複数設置された台(左の写真をクリックしてみてくれ)に、 ドーナツのようなブロックをあっちに運ばせ、こっちに運ばせみたいにして遊ぶもので、 ロボットを買ったらとりあえず買っとけみたいな周辺機器だった。 逆に言うとこのロボットはそれぐらいしかできない!
 ロボットのくせに何の生産性もない単純作業しやがってと思われるかもしれないが、そんなことはない。 あっちでもないこっちでもないとセッセと働く。それを見た人間様は喜ぶ。すると笑顔が生まれる。 つまりこのロボットは笑顔を生産している・・・わけねえだろ!

ジャイロセット
任天堂/1983
 こちらはロボット専用の周辺機器ブロックセットに次ぐの第2弾。 ロボットが画面からの司令で独楽(ジャイロ)を回したり移動させたりする・・・ というかブロックが独楽になっただけじゃねえか!まあそういうことだ。
さて、このジャイロセットはファミコン中期にもはや、幻のソフトとして有名だったが、 (91年に出版されたカタログには幻として紹介されていた) 再評価時代になってからそれほどでもなくなり、現在2007年では実はけっこう定期的に 新品のデットストックが大量に出てきたりして、幻でも何でもなくなってしまった。
そして僕はいまだにこのジャイロセットをやったことがない!

光線銃
任天堂/1983


ワイルドガンマンの銀箱に
とんでもないプレミア価格が
ついてるのは有名な話だ。
 ファミコンでガン・アクションが楽しめる極めて初期の周辺機器で、 対応ソフトに「ワイルドガンマン」(84年2月18日)と、「ダックハント」(84年4月21日)と、 「ホーガンズアレイ」(84年6月12日)と、「オペレーションウルフ」(タイトー) 「ロウオブザウエスト 西部の掟」(ポニーキャニオン)があるみたい。
 なにはともあれやっぱり面白いのは「ワイルドガンマン」の対戦だ。 友達といっしょにどれだけ早く撃てるかタイムを競うのである。 すごいタイムを出そうと、よく銃の先をテレビ画面にくっつくて待ってる奴がいたが (そこまでして弾を外したくないのか)そんな奴はおしりを蹴り上げてしまいなさい!
 普通は銃を腰につけた状態で始めるものだ。でも普通の勝負じゃ面白くないよね。 そんなときは後ろ向きでスタートしたり、寝そべってやったりとバリエーションを増やせば それだけでゲームが数倍も面白くなるぜ。 でもそういうことするとどんどん発展していって、しまいには部屋の外からスタートとか 目隠しとか、どんどん訳のわからん方向へ行ってしまうので気をつけようね。
 そして次にお勧めは「ダックハント」のクレー射撃。 これはかなりストイックな内容で、豆粒みたいな白いクレーが画面に2つ飛び出してきて、 それを撃つという実際にある競技だ。早く撃たないと標的がどんどん遠くへ行って(小さくなって)しまうので、 画面に出るや否や2発連続で撃って片付けるのがベスト。なんだか腕一本の真剣勝負って感じでかっこいいぞ。 失敗したら腹筋10回ぐらいの覚悟でやろうぜ。
 最後に紹介するのは意外と面白い「ホーガンズアレイ」のゲームCのトリック射撃。 これは右側から飛んでくる缶を撃って方向を変え、左側の数段ある得点ゾーンへ入れるという変わったゲームなんだけど、 缶は1つでなく複数出てくるので、あっちもこっちも撃たなければならず、クレー射撃とはまた違った緊張感が味わえるぞ!

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