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小公子セディ
フジテレビが作ったクソゲー「小公子セディ」を紹介しよう。
父を亡くし、母といっしょに祖父に引き取られたセディ。 母は祖父に追い出されてしまい、セディは母を捜しに街に出るといった話。
「うっていぽこ」や、「タッチ」みたいな見下ろし型画面で、 建物に入るとアドベンチャー風の画面に相手キャラのグラフィックが出てきて、コマンドを選んで話を進めて行く。 コマンドは「たずねる」「みせる」「フルート」「あまえる」「かたをもむ」「わらう」などがある。 ずいぶんと個性的なコマンドである。
ゲームを始めると家庭教師とかいう奴が唐突にクイズが出しやがる。 リヒテンシュタインの首都は? 木星の直径は?1814年ウィーン会議の議長は誰? 日本からの電話が初めてつながれた国は? ギリシャの悲劇アンディゴーネを書いたのは?など全部で50問。 クイズゲームでもないのに、ことあるごとに問題が出まくるのだ。
当然、常識人である皆さんには、赤子の手を捻るが如く簡単な問題ばかりだと思うが、 どれも2択問題なので、残念ながら僕でさえ2分の1の確率で当たっちゃうのだ。
ちなみにセディの本名はセドリック・エロルという。
(フジテレビ/88年)
2.0 2.0 3.0 1.5 1.5 10.0

田代まさしの
プリンセスがいっぱい
このソフトには4人のお姫様(シンデレラ姫、人魚姫、おやゆび姫、白雪姫)が出てくる。 それにちなんで一般の女のコからそれぞれのお姫様のイメージモデルを募集していた。 優勝者には賞金10万円とゲーム中の名前の使用など特典がいっぱいだったそうだ。
田代まさし、エピック・ソニー、ファミマガ編集部によって一次審査が行われ 応募総数1107通の中から40人の女のコが残った。4プリンセスに各10名という計算だ。 そして一般投票のすえ、はれて4人のプリンセスが誕生したってわけだ。
パッケージ画面の下の写真がそれぞれの姫の絵と、当選した女の子の写真である。 (いちおうプライバシー保護のため、画面は処理してあります。)
このコンテストの募集が始まったのは88年の3月ごろであり、結果発表が6月ごろであったのだが、 このゲーム、発売されたのが89年の10月後半である。4プリンセスが決まって実に 16ヶ月もかかっているのだ。 なぜこんなに制作が遅れたのかは明らかではないが、ファミマガも巻き込んで、さんざん盛り上げておきながら、 何事も無かったかのような音沙汰なしの空白状態。その16ヶ月はファミコン少年たちにとっても充分な冷却期間だった。
やっと発売されたものの、そのあまりにもつまらない内容が、さらに少年たちを冷やしてくれたのは言うまでもない。 例えるなら南極に冷蔵庫を持って行くようなものだった。(意味不明)
今(2004年)この4プリンセスは皆、成人式を終えた立派な大人である。 せめてこの出来事が彼女たちにとって、いい思い出になっていることを祈る。

(EPICソニー/89年)
2.0 3.0 2.0 3.5 2.5 13.0

シャンカラ
このゲームは惑星征服シミュレーションゲームで、4人のキャラクタ(パッケージ参照) の中から主人公を1人を選んで進めて行く。 征服シミュレーションといえば、光栄の三国志シリーズを思い出すが、システムは三国志よりも アイレムの「不如帰(ホトトギス)」に近い。
4人の順番がA→B→C→D→A→B→C→D→とまわってきて、自分の番になったら 決められたコマンドを選択する。そして自分がどれだけ惑星を征服したかの目安は、 地図で表現されるのではなく、あらかじめ存在する各政党の議席の数で示される。 地図が自分の色に染まって行く代わりに、各政党が自分の味方になってくれるという訳だ。
このゲームにはアイテムが存在するのだが、その使い方がわかってくると意外とゲーム性が面白くなってくる。 じゃあ、なんでクソゲーなのかと言うと・・・パッケージがデカいからだ! コイツと「ゲートイン」と「ベガスコレクション」は無意味にパッケージがデカい! デカけりゃイイってもんじゃないだろ!かさばるんだよ!棚に入らないじゃね〜か!ということで 僕はこいつを棚の上に乗せている。東海地震が起きようものなら真っ先にコイツが僕の後頭部に突き刺さるだろう。
(IGS/92年)
2.0 2.0 1.5 2.5 2.0 10.0

カラテカ
不協和音のようなオドロオドロしく壊れたメロディーと共に、 聞こえてくるのは潮の音。そして不気味にたたずむ白い男。 おもむろに出てきたのは青いマスクをかぶった変な奴。 「何をしているんだ早く迎え撃つのだ!」 そんな声も聞こえないのか、礼儀正しく一礼をする2人・・・
「なんだ、こりゃ?」
僕は思わずのけぞると、白い男は後にさがって行った。
その時「あっ!」
白い男は海にはまって死んでしまった・・・
以上、僕がはじめてカラテカをやった小学生3、4年の時の話でした。 クソゲーと言われてまっさきにこの「カラテカ」を挙げる人も多いはず。 アクションゲームにとって「礼をする」という全く無駄な要素を、あえて盛り込んだところに、 製作者の信念みたいなものを感じる。
空手道は礼に始まり礼に終わる。一礼なくして空手なし!
我、真のラストサムライを、ここに見つけたり。
(ソフトプロ/85年)
4.0 4.0 1.5 3.5 5.0 18.0

いきなりミュージシャン
クソゲーというか・・・そもそもゲームなのか?
たぶん機能的には楽器の領域に入るこのソフト。 内容は、世界地図から印を選ぶと、その地方独自の伴奏が流れてきて、 それにのせてキーボードをいじりまくり、ギターソロなどを楽しむと言うものである。 ストーリもなければルールもない。キャラクタも出ないし点数も何も出てこない。 ただそれだけを、ひたすら楽しむソフトなのである。
それを、わざわざファミコンでやってしまおうと言うのだから発想は素晴らしい。 同じようなことをしたければ、カシオのキーボードでも買えば良いのだから。 でもあえてファミコンでそれをしちゃった事実に「音楽とゲームの融合」というキーワードが見え隠れする。
しかし、やっぱりクソゲーなのだ。すぐに飽きてしまうのだ。 それはなぜかというと、音楽とゲームが融合してないからである。 単なる楽器になっているのならまだしも、ファミコンという媒体が逆にそれを邪魔しており、楽器としては不十分。 音楽製作ソフトとしても使えないし、ましてやゲーム性もへったくれもないもないのだから、 どこの角度から見ても中途半端で救いようがないのである。
たしかに音楽にはゲーム性がある。最近(2004)では音ゲーという分野のゲームも確立している。 だから目の付け所は良かったのかもしれない。しかし内容が稚拙すぎた。
(東京書/87年)
3.5 1.0 3.0 3.0 1.5 12.0
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たった一人のファミコン少年