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今回は、お腹いっぱい特集だ!
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熱血!
すとり〜とバスケット
とにかく人気が根強い 「くにおくん」関係。 ファミコンでは、 「熱血硬派くにおくん」から始まって、 全部で11タイトルほど確認している。 どれもそれなりに面白い。
僕は「くにおくんシリーズ」と言えば、 「ドッヂボール部」の印象が強い。なんたって、 その後に出たサッカーゲームが 「熱血高校ドッヂボール部、サッカー編」 って言うくらいだから・・・まったく 見事なネーミングである、確かにドッヂボールが上手くて、もてるのは、 せいぜい小学生まで、中学生以上になるとサッカーが上手い方が、もてるに決まっている。 そもそも中学生になったら、ドッヂボールなんてやらないし、 彼らがサッカーに乗り換えたのも、うなずける。
そもそも、ドッヂボールって何なんだ! なぜ、みんな小学校時代限定でドッヂボールに熱中したのだろうか? ひょっとして政府の陰謀だろうか!これほどまでに普及しているのに、 なぜオリンピック種目にならないのか! (ちなみに僕はアンチ・オリンピックです。今まで一回も見たことない。)
とにかく、この「熱血!すとり〜とバスケット」は、 「くにおくんシリーズ」の最後の作品だけあって、 くにおテイストが随所に散りばめられた秀作である。
操作性
この「すとり〜とバスケット」は、93年12月という、ほとんどファミコンのカセットが発売されてない 年に発売したのもあって、「くにおくんシリーズ」の集大成的な位置付けになっている。
「くにおくんシリーズ」(特にスポーツ系)において、既に確立されている独特の操作性・・・ たとえば、基本的なトコロで ABボタン同時押しでジャンプとか、 方向キー2回でダッシュとか、 次に必殺技の出し方・・・ ジャンプの頂点でシュートとか、 ダッシュしてN歩目でシュートとか、 そして特殊な動き・・・ヒトの上に乗ったり、 モノを持ち上げて投げるとか、 またそれを利用する動き、さらに、 「くにおくんシリーズ」独自の操作として、 自分以外の味方への命令 や・・・新たな動きとして 2段ジャンプなど・・・ それまで「くにおくんシリーズ」を、それなりにプレイしてきた普通のファミコンユーザーに とっては2、3回やって、ちょっと覚えれば、すぐに操作性が理解できるが、 全くの「くにお素人」にとっては、かなり難解である。 やはり、「くにおくんシリーズ」の今までのアイデアや世界観が反映されているので、そこのトコロを すんなりと理解できるか、どうかの差は、確かに存在する。
このシリーズに限らず、後期の作品になっていくにつれ、 必殺技が複雑化したり、 アイテムの多様化したりするのは、 悪いコトではないし、我々ファミコン少年もゲームと共に成長していったワケだから、 必然的なコトなのだろう。それを今、あらためて客観的に見ると、 確かに、この「すとり〜とバスケット」は 複雑な操作性を要するゲームだと言わざるを得ない。
内容
内容は、2対2のストリートバスケット。 例によって殴ったり蹴ったり、何でもアリの無法状態。 落ちてるアイテム(脚立、バケツ、スケボーなど)を使えば、 敵を邪魔するコトもできるし、地形(車のボンネット、ビーチパラソル、馬) などを利用して、超人的なジャンプだってするコトが可能。とにかくいろんなモノを 利用しまくって、やれるだけのコトがやれるから、想像力がフルに活用できる。 それこそ、くにおくんシリーズの特徴の1つだと言える。
しかもゴールが上、中、下の3つもあって、ダンクばっかやってると、 取れちゃって、その取れたゴールを自分の所につけるコトだって 可能なのだから、ヒドイ場合は狙うゴールが全てなくなるという ケースもありうる。
また、アイテムの他に試合後に敵からもらえるグッツがあって、 それは試合前に装備ができる のだ。それによって、味方のパラメータや、 動きが大きく変わってくる。
試合そっちのけで殴り合うも良し。 とにかく、ひたすらゴールを狙うのも良し。 はっきり言って、エスパーチーム以外は弱いので、ある程度わかってくれば、 試合の流れは、たいていコッチが握るコトになる。
総評
このゲーム、 内容もすばらしければ、価格もすばらしい。 とにかく、やってみるとハマるコト間違いないのだが、なかなか手にすることは 難しい。現在、普通に発売されたソフトの中では、 もっとも価格がすばらしいソフトであろう・・・ しかし、それなりに面白いから仕方がない。(値段相応とまでは言わないが・・・) 個人的には、地形を利用した 「3段ブチ抜きダンク」が爽快で 大好きな技なのだが、 それ以外にも、バケツを敵にかぶせたり、ゴールを増やしたり、 面白い技がたくさんあって、ゼンゼン飽きない。ただ前項で指摘したとおり、 エスパーチーム以外が弱いので、と言うか、エスパーチームはテレポートとか 使ってきて、反則的に強いので、そこらへんのバランスがちょっと悪い。 でも友達とやる真剣勝負はNBAも真っ青なくらい白熱するぞ!
メーカーテクノス  発売年93/12/17  定価6500円  レア度A  プレミア度S  内容S+

百の世界の物語
アスク講談社というメーカーが出した、ファミコンでは唯一のソフト・・・ にもかかわらず、と言うべきか、このゲームは非常にクオリティが高く、 そのゲーム性も、他のソフトにはない、独自の世界観を持っている。
内容は4人まで遊べるRPGボードゲーム。レベル相応の歩数を使ってマスを進んでいき、 街や村、ダンジョンや沼 などで発生するイベントをこなし、レベルを上げて、最終ボスを倒すという巡回型ボードゲームだ。 ターン制で、プレイ日数が決められるので、それが終るか、最終ボスを倒した時点で一番、 経験値が多いヒトが勝ちだ。シナリオが全部で3種類あって、しかもプレイするごとにマップが かわるから、何百回と楽しめるようだ。まさに百の世界である。
イベント
全シナリオとも、とにかく他人より早く経験値を稼ぎ、最終ボスを倒せば、ほぼ勝利なのだが、 その過程が、RPGならではのイベントの嵐で、街や村に行くと住民から頼まれごとをされまくる。 やれ「鳥のエサを運んでくれ」だの、やれ「モンスターを倒してくれ」だの、普通のRPGでは、 デカいフィールドマップ上を徒歩で、船で、飛行機で必死こいて移動し、長いダンジョンを さまよい、ワナにはまったり、宝箱を探したりして、途中にでてくる敵を倒す作業を、それこそ 作業的にこなし、大量の数をさばいて、スズメの涙ほどの経験値を、チリも積もればで、 地道に地味に稼いでいき、何度となくセーブをしまくってやってるコトを、ボードゲーム上でサクサクッとやってしまう。 つまり、「ある街まで、コレを届けてくれ」なんて頼まれたら、その街が5マス離れているならば、 5歩で、その仕事をやってのけるのだ。 仕事のバリエイションは決して多いとは言えないが、 やるコトをやれば、必ず経験値をもらえるので、それはゼンゼン気にならない。 ゲームが終盤に差し掛かって来ると、もらえる経験値やお金が増えるので、最後まで 展開がわからない。
レベルアップ
そして特筆すべきは、レベルアップスピードの凄まじい早さである。 10ターンくらいで、レベルは既に2ケタになっているのだ。 イベントを4・5回こなせば、余裕でそれぐらいになる。 まあ、ターン制で基本的に全部で50日(回)なので、必然的に、それくらいの 早さになるのだが、ただ単にそれだけだったら、成長が早いだけのゲームという コトになり、面白くとも何ともないが、 他のプレイヤーもそれと同じスピードでレベルアップしていく コトを考えたら、いやがおうでも競争心があおられる。 また、早い者勝ちみたいなイベントも多いし、プレイヤー同士で戦闘できたり、 はたまたパーティが組めたりするもんだから、油断なんてしてるヒマがない。 したがって物凄く神経を使うし、頭も使うんだけど、それがゼンゼン苦痛じゃないから不思議だ。 作戦を組み立てたりするのが、楽しいし、ボードゲームなのでマス単位で考えるコトができ、 作戦も組み立てやすいと来たもんだ。他人のイベントや戦闘に割り込んで美味しいトコロだけ 全部持っていったりもできるんだ。もしアナタにRPG専用の脳ミソがあるのならば、 このゲームのために是非、使って欲しい。。
総評
このように、ボードゲームの性質を最大限にいかしているトコロは、 「すばらしい」のひとことに尽きる。 RPGのまどろっこしいトコロを全て排除し、おいしいトコロを全て寄せ集め、 なおかつ普通のRPGよりもRPGしているのだから、言うコトは何もない。 ただし、さすがに100回はできない。まあシナリオも3つあり、それぞれのストーリも やるたびに、ほんの少しだけかわるのだが、やはりファミコン・・・限界が見えた。 コンピュータと対戦するとき、相手のコンピュータがバカ過ぎて、 ついつい自分のレベルが高くなりすぎてしまうのだ。そうすると最後のボスも一発で 倒せてしまうので、何も面白くない。まあ、これだけ凄まじい早さでレベルアップするのだから、 そこら辺の微調整は非常にデリケートで困難。しかし、いくらゲーム性が優れていても、 相手コンピュータの知能がファミコン程度なモンだから、一人でやったら、2・3回で、 すぐ飽きてしまう。そのかわり、人間同士でプレイする時も、これまた問題が生じる。 プレイヤー同士が直接、戦闘ができるので、どうしても血なまぐさい展開になってしまう。 1度、倒されると、経験値やお金が減少してしまうので、すぐにやる気をなくしてしまう。 逆転の要素がもう少し欲しかった。友情を取るか、栄光を取るか・・・それは君次第だ!
メーカーアスク講談社  発売年91/8/9  定価6200円  レア度A+  プレミア度A  内容SS
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たった一人のファミコン少年