ディスクシステムもの

ディスクシステム
任天堂/1986

 ↑ 箱のなかには本体の他にこういったチラシが入っている
   ちなみに電源アダプタは別売りだ・・・
 ディスクシステムものというか、まずはディスクシステムそのものを紹介させてもらおう。 といってもいまさら普通に紹介するのはお腹いっぱいである。ここでは僕の思い出話をすることにしよう。
 僕がこいつを発見したのは和牛で有名な三重県松阪市のとあるおもちゃ屋だった。 1997年ごろだったと記憶している。当然そのころにはもはやファミコンはおろかスーファミさえもゲーム市場から 姿を消しつつあった時代である。 そんな頃アサヤンという番組に「○○水戸黄門」ってコーナーがあった。 中華料理の達人、周富徳が素人のふりをしてどこかの中華料理で働き、最後にそこの主人に、 実は達人でした〜と正体を明かし 今までさんざん偉そうなことを言っていた店の主人が腰を抜かすという おめでたい番組だ。僕はそれが大好きだったんだけど、そこの松坂市のおもちゃ屋で新品のこれを見つけて 買ったとき、そこの店の主人に「こんなものを買うなんて珍しい人だ」なんて言われて思わず 「なつかしかったので」と、意味不明の言葉を発してしまった。
 うそつけ、現役バリバリのくせに!と自己ツッコミを入れたくなるような台詞だったが、 そのあとも終始「ファミコンを懐かしむ人」を演じて店を後にしたのを憶えている。
 そう、まるで○○水戸黄門の周富徳だったのだ。さすがに最後「実はファミコンコレクターのオロチでーす」なんてオチは なかったけど(そもそも僕は権威でも何でもないし)、僕は今でもお宝系のお店とかにいくと ○○水戸黄門の周富徳のような気持ちになってしまうんだな・・・

ヘッドクリーナーセット
任天堂



これはハッカー系のディスクではありません
ヘッドクリーニングカードです
 僕はコレクターのはしくれであるにも関わらずメンテナンスって苦手なのだ。 自分は単なるファミコン大好き少年であって決してコレクターとは呼ばないでくれなんていう訳のわからない主張で、 現実逃避をしたいだけなのかもしれないけど、現実は1500点以上ものファミコングッツを抱える 誰がどうみてもファミコンコレクターなわけで、ファミコンマニアであり、ファミコンオタクであるわけだ。 いくら僕がずぼらでめんどくさがりだとしてもその現実からは逃げられない。
 しかし実際の話、これにどれだけクリーニング効果があるかは未知数だ。 それならいっそうのこと使わずに観賞用としてとっておきたいと思うのが人情ってもんでしょう。 まあそれと僕がコレクションをあまりメンテナンスしないということは、別の話なんだけどね。
 こいつは次に紹介するディスクカードクリーナーセットとコンビを組んでわりと市場に出回っているようだ。

ディスクカードクリーナー
任天堂



普通のディスクにも
使えるのだろうか・・・
と思ったけど、よく考えたら
もう今の時代ディスクなんて
使わんのじゃっ!
 こちらもヘッドクリーナーセット同様、ディスク専用の周辺機器というか、周辺グッツだな。 (細かいところだけど電気を通さないということで機器とは言いがたい)
 汚れてしまったディスクカードをこのクリーナーにいれてふたをし、ハンドル盤をくるくる回せば あら不思議、汚かったディスクがぴっかぴかって感じだろうな。 そもそもディスクなんかそんな汚れないと思うんだけど、やっぱり目に見えない細かいホコリとかが、 ディスクの劣化を促進させたりするんだろうか。でも実際の話もう20年以上もたってるんだ。 ディスクの寿命自体がそろそろ訪れてもおかしくない頃だよね。悲しいけど。
 こればっかりは任天堂をうらむわけにもいきません。しょせんゲームも消耗品なんだってことである。 こちらも数はわりとあるようで、ヘッドクリーナーセットとタッグを組んでよくお店に並んでいる。
ディスクキャビネット
↑いっしょに入ってた何だかよくわからないシール
  よく見るとシュールな世界が展開されている・・・
 これはディスクが15枚入るというディスクキャビネットだが注目すべきはそのデザインである。 なんとあのディスクライターの姿をしているのだ。 ディスクライターってのはおもちゃ屋とかに置いてあったディスクを書き換える2m弱くらいある機械のことで、 そこに要らなくなったディスクを持っていくと、500円で新しいゲームに書き換えてくれたのである。
 僕が小学生のころは、まだまだディスクライターは現役だったが、 何を隠そう僕は1度も書き換えをやったことがない。そしてその夢が叶わぬままディスクライターは 全国のおもちゃ屋から姿を消したのだ。(しかも今ではその全国のおもちゃ屋までもが姿を消してしまった!)
 ああ、死ぬまでに1度だけでも書き換えをしたかったなあ。 でも僕たちはもう、残念ながらディスクライターの姿を見ることができないのだ。 だからせめてディスクライター型のキャビネットを見て、心を癒そうじゃないかという作戦だ。
 まあそんな過去がない人にとっても普通に懐かしいこのディスクライター型キャビネットは、 なぜか人気があるらしく、市場に出るとけっこうな値段がつくらしい。 これはファミコングッツのなかでは珍しいことである。
 だからといってディスクを入れておいたら 勝手に書き換えられてたりすることはないので安心してくれ。
 それにしてもおもちゃ屋は減った。僕のいうおもちゃ屋とは町の商店街とかにあったいわゆる 個人経営のおもちゃ屋のことだ。残っていてもファミコンを扱ってなかったりするし、 っていうか「ファミコン」と看板に書いてあってもプレステとかだったってことが本当に多かった。 これには本当にむかついた。いつまでもゲーム機の総称を「ファミコン」って呼んでんじゃねえよ! と思ったものだ。(まあそんな店も潰れてしまったわけだが) 今はもうおもちゃ屋といえばチェーン店しかないのが現状である。

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