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スポット
ヒトはどんな時にムカつくのか!? そんな疑問をぶつけられたら「スポットをやった時!」 と答えてしまう。とりあえず内容を説明すると・・・ このゲームは、画面が妙にアメリカン・コミック風で、 ぱっと見「オセロ」のような盤上に敵と味方の 2色の丸い駒があり、それをある法則でもって、自分の色に染めていき、 最終的に数が多い方が勝ちと言う対戦パズルゲームなのだが・・・ いったい、その何がムカつくのかと言えば、その駒の動きっぷりである。
駒を動かすたびに擬人化された、そいつらは、まるで 天使にでも出会ったかのような、至福の表情を浮かべ、 恍惚にまみれて全裸で躍り出すストリッパーのごとく、 盤上を自由に舞い、目的のマスまでなだれ込む。そのサマが 他人から見れば「一人お祭り騒ぎ状態」で、テンションだけが、 やたらに高い若手芸人のように、その場の緊迫した空気を濁しまくり、 真剣に次の手を考えていたプレイヤーの行為を否定しているかのように 思えるからだ。その時、大脳に例えようのない怒りが込み上げてくる。 普通に指定したマスまで行けばイイのに、なぜ、 そんな・・・脳みそをどっかに落としてきたかのような踊りを 見せつけなればならないのか・・・それとも、自らを恥辱のピエロに貶め、 破滅していく自陣を愁い泣いているのか!?・・・それは誰にもわからない。 ひとつだけ言えるコトは、このゲーム・・・友達と対戦すると 面白い!というコトだけだ。4人対戦まで楽しめるぞ! さあ、みんなでやってみよう!
(BPS/92年)
1.5 4.0 3.5 2.0 1.5 12.5

アッチ・コッチ
ソッチ
おもわず「どっちやねん!」とツッコミを入れたくなるネーミングが決めてとなり、 ここで紹介するわけだが、この「アッチ・コッチ・ソッチ」は、どうやら主人公のオバケの名前らしい。
このゲームは、たあ坊シリーズなどを出しているキャラクターソフトのような、 妙に福祉的な、子供向けのメチャクチャ単純な1画面パズルゲームで、 子供向けというよりもむしろ、子供が作ったんじゃないかと思わせる、 ヒジョーにうすっぺらい内容である。
このソフトが出た92年と言えば、既にスーファミが発売され、 ファミコンは風前の灯火状態だったもんだから、このソフトを作ったバップという会社も 「ファミコンも衰退気味だし、とりあえず、ガキ相手に何か作るか・・・」みたいな感じで、 おそらくは作ったのであろう。まさか 「我が社はアッチ・コッチ・ソッチに社運をかけております!」 なんて意気込みで作ったのではあるまい。
ある意味、この手のソフトは「子供向け」あるいは「かわいいけりゃイイ」なんて言う「逃げ道」でもって、 そのゲーム性をことごとく安易なものにしてしまっている。
結局、どっちやねん!
(バップ/87年)
0.5 1.0 1.5 0.5 0.5 4.0

ゴリラーマン
「ゴリラーマン」はファミコンで最も後期に出たソフトの中の一つ。 93年と言えば、ファミコンは高橋名人シリーズがパチンコシリーズぐらいしか出ておらず、 ほとんど死に体状態。スーファミさんの活躍を見て、微笑みながら自らの棺桶を作っていた時期だ。 そんな中、突如出現した謎のソフト、それがこの「ゴリラーマン」だ。
内容は驚くなかれ、なんとボードゲームだ! パラメーターをあげていくタイプで、似たような奴に 「嗚呼!野球人生一直線」が 挙げられる。僕は今(2002年)初めてやったけども、(購入したのは96年頃)てっきり アクションゲームかと思っていたので、少々面食らった。 このゲームは同名の漫画があるのだが(読んだことはない)まさかボードゲームだとは思わなかったし、 ゲームを終えてボードゲームである必要もないと思った。
このソフトを作ったヨネザワというメーカーは、異色コーナーでも紹介している、 あの悪名高い(別に高くない)周辺機器 「パーティタップ」 を作っていて、それらに対応するソフトをせっせと作っていたマジメな会社である。 御多分に漏れず、この「ゴリラーマン」もその 「パーティタップ」 に対応していて、なんと、ボタン一つで全ての操作が行えるのだ!これには僕もビックリだ!
そもそも、 「パーティタップ」 は、クイズの早押し用に開発されたため、ボタンは一個しかないが、 構造がカンタンな分、コントローラーが6P用まであるので「ゴリラーマン」も当然、 6人まで同時にプレイできるのだ。悲しいときー!悲しいときー!大の大人が6人で ゴリラーマンをやってるときー!
(ヨネザワ/93年)
1.5 2.5 2.0 2.0 1.5 9.5

「ゴルゴ13」
第1章
〜神々の黄昏〜
長期連載でお馴染みの漫画「ゴルゴ13」をゲーム化したビック東海の野心作 「ゴルゴ13」第1章〜神々の黄昏〜。 第1章があるからには第2章もありそうなものだが、実はある。 第2章は〜イカロスの謎〜、こちらもビック東海から出ている。
このゲームは何と言っても、その雰囲気がすごい。 とことん劇画風にこだわった、そのディテールは、ゴルゴ13の原作の持つ世界観を見事に再現している。 とにかく最初に目を引いたのは、「説明書」の丁寧な作りだ。 通常、ファミコンの説明書は、ゲーム内容の簡単な説明が載っている程度で、 その作品に対する情熱とかいうモノは一切、伝わってこない。 というか極めて便宜的機械的なモノが多いのに対し、この「ゴルゴ」の説明者は、 まず作者のコメントが載っているばかりか、写真付きで、劇画「ゴルゴ13」の世界を解説しているのだ。 これはすごいことだ。だって考えて見てください。 キン肉マンの説明書に、ゆでたまご先生のコメントが載っていただろうか? このカセットが出た1988年は「ゴルゴ13」誕生のちょうど20周年らしく、 これまでの歴史とか、が詳細に解説されているのだ。 ゴルゴが使用する銃が写真付きで載っているのには脱帽した。 この意気込みは何なのだろうか?
さて、ゲームの内容だが、アドベンチャー風のアクションゲームである。 さすがにストーリはしっかりしているが、肝心のアクションはというと、かなりのクソゲー。 まず、ゴルゴが蹴りや銃で敵を倒すと、 なぜか爆発する。 シューティングゲームのように、ロボットやミサイル相手ならわかるが、生身の人間が、なぜ爆発するのか?
それから女性キャラが髪型がかわっただけで皆、同じ顔である。これは非常に残念だ。 極めつけは、ゴルゴが体力が無くなって死んだとき「ゲームオーバー」ではなくて 「つづく」と出る事。 ・・・さすが今もなお、連載中の漫画だけあって、これだけは説得力があった。
ちなみに第2章の方の説明書は、まったく普通でした。
(ビック東海/88年)
2.5 3.0 2.5 3.0 3.0 14.0

Law of the West
新感覚のガンアクションゲーム「Law of the West」だ。
主人公の前にあらわれる人間と、 選択肢を使って話しながら進めて行くゲームで、 選択肢は「はなす」とか「とる」とか行動を選ぶタイプじゃなくて、 「元気か?」とか「お前はアホか!」とか言葉を選ぶタイプなので、 相手と本当に話しをしてるかのように、その駆け引きを楽しめる。 そして重要な情報を聞き出したり、時には喧嘩になってしまうことだってあるのだが、 実はこの主人公は、相手が女だろうと子供だろうと、善人だろうと悪人だろうと、 隙あらばいつでも、話をしている相手を撃ち殺すことができるのだ。 話の内容に関係なく、何の脈絡もなく、相手を撃ち殺すことができるので、 相手が出てきた瞬間、射殺することさえできるのである!
いい感じに話を進めておいて射殺するとか、 悪い奴を更生させ、そいつが帰って行く途中に射殺するとか、 射殺のバリエーションは無限大である。
要するにこれは、一番笑える「射殺のタイミング」を探すゲームなのだ。 こんな不謹慎なゲームが今まであっただろうか。アメリカだったらとっくに訴えられている。
(ポニーキャニオン/87年)
4.0 2.5 5.0 3.5 3.5 18.5
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たった一人のファミコン少年