愛戦士ニコル
遠い未来、NEO TOKYOに住む14才の天才少年科学者ニコルは ガールフレンドのステラと共に異次元空間異同装置を研究していた。 ところが地球よりはるか彼方にあるダイラス星に住む牛魔王がそれを 売れっていうからさあ大変。
なぜならダイラス星は軍事大国で牛魔王はその独裁者だから。 おまけに彼は星の住人をバイオモンスターと呼ばれる怪物に改造し宇宙征服を企んでいるらしい。 ニコルはその申し出を断ったのだが、牛魔王は手下を地球に送り込み、 デート中だったニコルとステラを襲わせステラを誘拐させた。
傷ついたニコルが研究所に帰ると装置が盗まれていた。しかしニコルは諦めてなかった。 装置は未完成で、ニコルが持っている1個のパーツを取り付けないと作動しないからだ。 案の定、牛魔王はステラとパーツの交換を要求してきたのだが、 罠だと思ったニコルは、単身ダイラス星へ乗り込んだ。
怒った牛魔王は異次元空間装置を3つに分解しそれぞれを クリスタルダイアモンドの中に入れ、7つの大陸に隠してしまった。 ニコルは装置を再び作動させ、恋人ステラを救うことができるか・・・
てなストーリーです。ゲームを始めるとデート中のステラさんが牛魔王に誘拐されるシーンが見られます。 これは「魔界村」や「影の伝説」でお馴染み 「恋人誘拐されちゃったスタート」と呼ばれるスタート形式です。
しかし牛魔王さん、最初は普通に「売ってくれ」と申し出てたんですよね。 でも独裁者だからという理由で断られてしまいます。そしてブチ切れて、装置を盗んでしまうわけですが、 何を思ったかニコルの恋人のステラまで誘拐 して来ちゃいました。彼はなぜステラを誘拐する必要があったのでしょうか。 逆にステラさえ誘拐されていなければ、装置は未完成だったわけですから、ニコルは「また作り直せばいいか」と 簡単に諦められたはずでしょう。
また牛魔王さん、ニコルが星に乗り込んで来たからって、なぜ 大切な装置を3つに分解する必要があったのか? 未完成とはいえ、せっかく盗んで来たんだからニコルを捕まえて無理矢理にでも完成させてしまえばいいものを。 しかもそれをまた7つの大陸に隠すため、それぞれをさらに7つに分解し、クリスタルダイアモンドの中に入れたというのだから 合計21個に分解したことになる。 それを集めれば元通りになるように、いくらでも分解できる牛魔王さん。 そんな技術を持ってるなら、あんた自分で完成させちゃいなよ…
さてゲームの内容はというと。見下ろし画面型アクションだ。 「メタファイト」の人間パートの面のような感じ。または「魔界島」や「グレムリン」のような感じだ。 広大なマップのどこかにあるクリスタルダイヤモンドを破壊して、その中の装置のパーツを3つ取ると そのステージはクリア。全部で7ステージある。
最初のころは武器がしょぼくて何だか頼りないが、これはパワーアップしていくし、難易度も低めだから スムーズに進めて、それなりに楽しめるはず。
説明書の最後になぜか「シナモン博士の豆字典」というQ&Aコーナーが載っていて、 FM音源のことやRPGのことなどを解説していた。

迷宮寺院ダババ
ストーリー
昔インドのパータリプトラという村に、邪悪の神ダババを祀るダババ寺院がありました。
そこへひとりの高僧が現れて(中略)ダババをやぶった僧は、 ダババ寺院を迷宮にし邪心ダババを経典に封じ込めました。 僧は村にスーリヤ寺院を建て、その経典を寺の奥に隠したのでした。 それ以来、村にはもとの平和が戻ったのです。
パータリプトラ村では邪心ダババの話がこういうふうに言い伝えられてきたのでした。
そして今日、スーリヤ寺院には言い伝えの高僧からかぞえて28代目の老僧ビマラが シジヴァ、ライドンという2人の若者と毎日修行に励んでいました。
赤ん坊の頃、スーリヤ寺院の前に捨てられていたところをヴィマラに助けられたシヴァは真面目な奴。 一方ライドンは裕福な家庭に生まれ、いやいや修行してる不真面目な奴でした。
ある日、修行をさぼって寺の奥に隠れていたライドンが偶然、厳重に封印された1本の経典を見つけたのでした。(中略) その日以来ライドンの姿を見た者はいなくなりました。
ライドンがいなくなって3度目の夏、パータリプトラ村では若い娘が次々と 姿を消す事件が起こっていました。ヴィマラの一人娘ターニャも 次は自分ではないかと毎日おびえながら暮らしていました。
ある晩、ターニャが眠っているとライドンの手下がターニャをさらいに忍び込んで来たのです。 愛しいターニャを助けに入ったようとしたシヴァは魔法で動けなくされてしまいました。 シヴァのかわりにヴィマラが連れ去られたターニャの後を追い、シヴァもその後を追いました。
辿り着いたのは迷宮寺院ダババ。そして、そこに倒れているヴィマラを発見しました。そこで 「ライドンが邪悪の化身となってしまった。シヴァよターニャを助けてくれ!」みたいなことを言って 力尽きるヴィマラ。シヴァは激しい怒りに燃え、迷宮寺院ダババに乗り込むのでした。 がんばれ、シヴァ!
っていうか、最初の高僧がダババ寺院を迷宮にした意味がわからない。 ミノタウロス神話の場合のように、何かを閉じ込めていたということでもあるまい。
それに老僧ヴィマラの娘だとぉ?連れ去られてるのは若い娘だぞぉ?せめて孫にしとけよ。 まあいいんだけどさ。
この話も見事に「封印解いちゃったモノ」の1つである。 例えるなら有名なところで「ネバーエンディングストーリー」とか。 さらに「なんかデッカい事が起こった後モノ」でもある。 例えるなら「北斗の拳」「エヴァンゲリオン」など。 そして驚くべきことにカンフー映画でお馴染みの 「師匠のあだ討ちモノ」でもあったのだ。 さらにさらに、信じられないことに 「恋人誘拐されちゃったスタート」(右の画面写真) でもあった。もうここまで来ると申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
でもそれが悪いと言ってるつもりはない。 アクションゲームのストーリなんか、わかりやすさ重視のご都合主義で結構だ。 そのこじつけ加減、無理矢理さが好きなんだ。
ゲーム内容は見下ろし型アクションゲーム。大きなプレートがマス目のようになっており、 特定のプレートの上に来ると様々なアイテムが出て、カギの役目のアイテムが出ると 扉が開き次の面へという流れ。主人公は1マスずつジャンプしながら移動する。 普通の移動がジャンプなのだ。そしてAボタンを押しながらだと 1マス飛ばしジャンプができる。 それをうまく使い分けて、進んでいかなければいけない。この独特の操作性は慣れるまで難しいと思う。
こっちの説明書にも最後に「シナモン博士の豆字典」というQ&Aコーナーが載っていた。 ドットのことや2進法のことなど解説していたが、いったいどういう意図があるのか。

爆闘士パットンくん
ストーリー
昭和73年、コンピュータ社会ではテクノストレスに苦しむひとがあとをたたず 「自然にかえろう!」 がスローガンとなり休日に大勢が山奥にサバイバル生活を求めて出かけていった。 同時に昭和63年ごろにブームとなったサバイバルゲームが再びブームとなる。オモチャながら本物そっくりの エアーガンを持ち、チームごとで 戦争ゴッコをする大人の遊びである。
今回のブームは全国規模で、過去とは比べ物にならない大ブームとなった。このことに位置は役目をつけた 某玩具製品販売会社は新たに S&Sという店舗をオープン、 サバイバルゲームに使う銃や衣装、ヘルメットなどを ズラリとそろえて多くの客をつかみ、前年の1.5倍という売上を達成する。
〜中略〜
売上に貢献した製品の一つにアメリカ製ゲーム用戦車がある。1台が外車なみの価格だったが飛ぶように売れた。 これは一人で操縦でき、荒れた地でも水中でも何でも来いの万能戦車だ。
被弾したり地雷をふむと、ボディがバラバラになり乗組員は外に放り出される。あこれはあとで 組み立てれば元通りになりまた乗ることができる。
マニアのために開発されたコンバットスーツは弾が当たると血飛沫を飛ばすというこりようで、 ゲームだと知らずに血まみれのプレイヤーを見て 地元の住民が交番にかけ込んだというエピソードがあるぐらいだ。 君は友達とこのサバイバルゲームをやることになった。ルールは相手の戦車を墓石、乗組員もやっつければ君の勝ちだ。 もし君が撃たれたらずっと最後まで死んだフリをしていなければならない。では健闘を!!
ツッコミどころ満載のストーリではあるが(昭和73年とか…)とりあえずツッコミは皆さんに お任せするとして、ここからは説明書に記載されていた、このゲームの4大特徴を述べることにしよう。
1.ファミコン初の4人同時プレイ ただし4人同時プレイをするには 3台目が必ずアスキースティックでないと駄目らしい。 3人同時プレイの場合は、他にハドソンスティック、BPS−MAX、JOYBALL、 ジョイカードMKU、ジョイスティック−7(コントローラについては こちらを参照)を使用するといいらしい。 ジョイペアや、4Pアダプター(こちらを参照)のことは書いてなかったので、 たぶん使えないんじゃないかと思う(未確認)。
2.戦車のコントラクションもOK 移動速度、旋回性能、射程距離、装甲強度を設定できるらしい。 設定画面ではコントローラUで試し運転ができる。今でいうところのカスタマイズみたいな。実際それでどれくらい変わるものなのか ちょっと疑問だが…
3.たんさくの戦場マップ これを特徴として謳うのは、ちょっと違うんじゃないかな…
4.コンピュータモードの知能戦車 かつてないほどズル賢く、人間くさい敵キャラらしいが…
このゲームをひとことで言うならバトルシティの対戦版。 相手の戦車に弾を当てるとライフが減って、それがなくなると戦車ばバラバラに なって中の人間が出てくる。その人間に向かってさらに容赦なく攻撃をくわえると「うぎゃ〜!」といいながら血を吹きだして死ぬ。 (これらは全てギミックであり、実際に殺し合いしてるわけではありません)最後に生き残った奴の勝ちである。 でも死者(死んだフリ)に6発弾を当てると「死者への冒涜」ということで、その死者が生き返るらしい。意味がわからん。
4人同時プレイをやってこそのゲームです。でもボンバーマンより面白いかどうか。

ファイヤーバム
それは果てしなき道、果てしなきときを隔てた彼の地の物語。 緑なす大地、野に咲く花々、生きとし生けるもの、メルニボーネの理(ことわり)のもと、その命を燃やす。 もとより命こそ炎、炎こそすべての源なり。されど忘れる泣かれ、炎の輝きあるところ、必ず深き闇があることを。(中略)
太陽(メルン)から5番目の星、ボーンが砕け散ったときから全ては始まった。 宇宙(そら)が真紅に染まる瞬間(とき)ボーンから一匹の竜がこの地へ飛んで来た。 竜の吐く炎により、ハイボリアの氷はとけ、多くの命が蘇った。 やがて龍は飛び疲れ、ボーンステルの森に2つの卵を残し息絶える。 ひとつはドメス、ひとつはメルニボーネ。 それは兄弟なれど相反する運命(さだめ)云々。
という「始まりの物語」を主人公バムは 幼い頃から何度も聞かされていた。今日はバムの15歳の誕生日。一人前の炎使いとして 認められる年齢だ。バムはボーンステルの森にヨロイ虫の殻を取りに行った。しかしその帰りにバムは 信じられない光景を目の当たりにする。村の家が一軒もなくなっていたのだ。 バムの家だけは残っていたが、中には2匹の魔物。それは父と母の変わり果てた姿だった。 村を襲ったのはドメス。バム一族の使う炎を恐れ、村人を異空間に封じ込め、バムの両親を 魔物に変えたのだ。
という話。これもどうやら「なんかデッカい事が起こった後モノ」型のストーリらしい。
ゲームの内容は横スクロールのアクションって感じ。「イースV」の主人公をでかくした感じ。 もしくは「ロマンシア」っぽい。でもRPGじゃない。敵を倒すとお金みたいなもの(ファイアールーツ)を出すので、 それを集めて武器や防具などを買い、成長していくというもの。主人公は最初、攻撃判定がおそろしく狭い ナイフみたいな物を持っている。
操作性は ジャンプ力の無い「カイの冒険」 といった感じ。移動スピードが極端に急に早くなり、急に止まれなくなる。 その流れにもの凄い違和感アリ。さらに違和感があるのは主人公のジャンプ力。正確に言うとジャンプ力が無いわけじゃない。 ただその場でジャンプすると30cmくらいしか飛ばない のだ。当然何もよけられない。(最初の中ボスの何でもない飛び道具系の攻撃さえ避けられない) 十字キーを左右に入れてジャンプすると 少し高くなるが、当然そっちの方向にジャンプが流れていく。ただしスピードが出ているときにジャンプすると、 それなりに高くジャンプできる。そのかわり画面端から画面端まで物凄い勢いで移動するので、目で捕捉することが困難。 さらに、何よりもジャンプ中の操作ができない ので、いったん飛んでしまったらその勢いのまま着地する。 ジャンプした後「あっ敵だ、マズイ!」と思って進行方向と逆に十字キーを入れても、減速も何もしない。 そのまま玉砕するしかない。ジャンプ力はアイテムを取ることによってパワーアップするらしいが、 ジャンプそのものの操作性の悪さは何も解消されない。
それにともなうゲームバランス。途中で出てくるキリンみたいなザコ敵。弱点は首らしいが、 その場のジャンプ力がないため、攻撃が届かない。かと言って勢いをつけたジャンプだと、そのまま体当たりしてしまう。 ジャンプ中の細かい操作ができないため、突っ込むしかなくなってしまうのだ。 さらにそいつの攻撃力は凄まじく、1回攻撃をくらうとライフが半分減る。もうやってられない。このバランスの悪さ。
中ボスの倒すために最初にしなければならないことはB面にひっくり返すこと。 そのあと意味不明な高速強制スクロールの面が続いてやっと中ボス。(体力がほとんど残ってない)もうイヤ!
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